犬も生き物である以上、老化を止めることはできません。
けれども老犬になる前からの飼い方によっては、
老犬になってからの生活レベルや介護の大変さが変わってくると思います。
具体的に気を付けたいことは、こんなことです。
★★★ 1 年齢に合った適度な運動で丈夫な足腰をつくりましよう ★★★
- 子犬の時期・・・
子犬はやんちゃで元気いっぱいです。
遊ぶことも大好きなので、うっかりすると運動をしすぎてしまいます。
まだ体が出来上がっていないこの時期は運動させすぎることが無いよう、
飼い主様が気を付けてあげましょう - 成犬になったら・・・
成犬になると犬も落ち着いてきて、はしゃぎまわって運動しすぎることも少なくなります。
逆に体はすっかり出来上がっているので必要な運動量は子犬よりも多くなります
この時期は筋力維持・肥満防止のために、愛犬に合った適度な運動を心がけましょう - 老犬に近づいてきたら・・・
歳と共に犬も動きがゆっくりになったり、自分から動こうということが減ってきます
しかしこの頃から散歩や遊びをやめてしまうとますます筋力が落ちてしまいます
若いころのような運動はできませんが、愛犬に負担をかけない方法で
(たとえば、一回の散歩時間は減らして回数を増やしたり、遊びの中に簡単なトレーニングを取り入れたり・・・)
愛犬に合った運動を続けましょう
★★★ 2 肥満に気を付けましょう ★★★
肥満になるとどうしても足腰に負担がかかってしまいます
若いころは支えられていた体重も、老化による筋肉の衰えで支えられなくなってしまうことも…
老犬になる前からバランスの良い食事で適正な体重を維持しましょう
★★★ 3 体のどこを触られても大丈夫な子にしましょう ★★★
介護が必要になると、食事、排泄、移動などすべての動作に人の助けが必要になってきます
この時に触られて嫌なところがあるとそれだけでも犬のストレスが増えてしまい、また介助する側にも負担がかかってしまいます
飼い主様だけでなく他の人に触られても大丈夫な子にしておくと、病院で治療を受ける時や、介護で飼い主様以外に人の手を借りる時にも安心して任せることができます
是非老犬になる前からつけておきたい習慣です。
★★★ 4 室内で排泄する習慣をつけましょう ★★★
老化により足腰が弱くなるとトイレまで歩いていくのも大変になります
できるだけトイレが近い方が、犬も介助する人も楽になってきます
また散歩中に排泄をしていた犬は室内での排泄に抵抗を感じるかもしれません
できれば老犬になる前から室内での排泄を習慣づけた方が、介護の負担は少なくなるでしょう
★★★ 5 犬の老化に関する知識や心構えを持ちましょう ★★★
愛犬が老いる前に、老犬になったらどのようなことが起きるのか、
どのように対処すれば良いのかを知っておくのはとても大切なことです
知っていればいざその時が来ても、不安や戸惑いを減らすことができると思います
そして前向きな気持ちで愛犬に接することができれば、
きっと愛犬も明るい気持ちになれるのではないでしょうか
犬は驚くほど飼い主の気持ちに敏感です
飼い主様が明るい気持ちでいることが
愛犬の穏やかな老犬生活にとって何よりも大切なことだと思います